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町を彩る歴史テーマ その2 羽前街道

宮城県指定文化財 刈田嶺神社
(かったみねじんじゃ)

県内随一の由緒を誇る、刈田郡総鎮守

 刈田嶺神社は、太古は神山刈田嶺を祀る神社として延喜式神名帳(えんぎしきしんめいちょう)に記された名社です。往古は青麻山頂にありましたが、延暦20(801)年、山麓の西宮に遷座したときに白鳥大明神(しろとりだいみょうじん)の名号が付され、さらに永正年間(1504〜20)、現在地に遷座しました。戦国期に荒廃するも、江戸期には白石城主片倉家の祈願神社として信仰されるとともに、刈田郡総鎮守として人々の崇敬を集めました。

 また、仙南一帯に広まる白鳥信仰の中心地でもあり、本殿裏は白鳥を葬る墓域とされ、5基の石碑「白鳥古碑群(しろとりこひぐん)」が建立されています。

 本殿は享保3(1718)年に片倉家が、拝殿・随身門は文政12(1827)年に宮宿の商人 森久之助がそれぞれ寄進したものです。また、近隣の人々によって江戸〜昭和期に絵馬21点が奉納されています。これらはいずれも県及び町の指定文化財となっています。地域がはぐくんできた歴史と文化が、この神社に凝縮されているのです。

本殿。質実な装飾に藩政中期の建築的特徴が現れる。県指定文化財 拝殿。本殿とは対照的な、華美な装飾が目を引く。町指定文化財
華美にして重厚な随身門。拝殿と同時に建立したもの。町指定文化財 本殿裏の「白鳥墓域(しろとりぼいき)」に建立された白鳥古碑群。町指定文化財
拝殿内の絵馬群。白鳥を描いたものが多い。町指定文化財


所在地 蔵王町宮字馬場1
所有者 刈田嶺神社
公開日 いつでも
料 金 無料
アクセス ミヤコーバス「宮」停留所から徒歩1分
駐車場 あり
現地までの案内表示 なし
現地での説明表示物 あり(文化財説明板)
見学のための手続き 特にありません。ご自由にご見学下さい。
※本殿は塀の外側からのご見学となります。
※各建物の内部・絵馬は非公開です。
見学地の整備状態 良好

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