蔵王の冬のシンボルのひとつ、白鳥。人々に愛されるこの鳥は、昔は神様のお使いとしてあがめられていました。これは、宮の刈田嶺神社の祭神であるヤマトタケルノミコトが白鳥と縁の深いことからはじまった信仰と考えられています。この白鳥信仰に由来して、刈田嶺神社は別号を白鳥大明神(しろとりだいみょうじん)といいます。
刈田嶺神社の本殿裏には、白鳥を浮き彫りにした石碑が5つ並んでいます。ここは死んだ白鳥を葬った場所で、石碑は江戸時代に建てられた白鳥の墓碑です。最も古い江戸時代初期の寛文13年(1673年)建立の石碑は、町内でも特に古い石碑のひとつで、白鳥信仰の歴史の深さを物語っています。
|