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
(じょうろくあみだにょらいざぞう) |
 |
平安末期に造られた阿弥陀如来像です。もとは平沢丈六囲(じょうろくがこい)にあった阿弥陀堂の本尊でした。仏師も、発願者も不明ですが、その作風は中尊寺金堂の本尊である丈六の阿弥陀像と類似しており、平泉仏教芸術の流れを汲むものであることがわかります。なお、丈六とは仏像の大きさを表す言葉で、その像が起立したときの身長が一丈六尺(4.8m)となることを意味します。丈六以上の仏像を大仏、それ以下を小仏として区別します。
奥州藤原氏は阿弥陀如来をあつく信仰しており、本拠地の平泉に多くの阿弥陀像を造立しました。また、初代清衡の娘、徳姫の発願による福島県いわき市の白水阿弥陀像や、三代秀衡(ひでひら)夫妻による宮城県角田市高蔵寺阿弥陀像など、各地で阿弥陀像を造立することもありました。しかし、こうした例は決して多くはなく、発願者も一族の中心的な人物に限られます。そのようなことを踏まえると、この丈六阿弥陀如来坐像が造立された平沢という地が、奥州藤原氏にとってきわめて重要な土地であったのだということがわかってくるのです。
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町内最古の仏像。頭部と胸板のみ造立時のもので、他は江戸中期の造り直しです |
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おっとりとした、優しいお顔をしています |
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所在地 |
蔵王町大字平沢字諏訪舘28-1 保昌寺内 |
管理者 |
保昌寺 |
公開日 |
いつでも |
料 金 |
無料 |
アクセス |
ミヤコーバス「平沢」停留所から徒歩1分 |
駐車場 |
あり(保昌寺の参拝者用駐車場をご利用下さい。) |
現地までの案内表示 |
あり |
現地での説明表示物 |
あり |
見学のための手続き |
お寺の方に一声かけてからご見学下さい。事前の予約は不要です。 |
見学地の整備状態 |
良好 |
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