だ る ま こ う せ き ぞ う ぶ つ ( た ま い し ・ し ゅ く ら ん の み や (?) ・ あ ん ざ ん だ る ま
そ ん ) |
|
|
|
|
|
達磨講石造物(左から玉石、宮宿卵、安産達磨尊) |
平沢地区には、江戸時代末期に始まった独特の民間信仰「達磨講(だるまこう)」が根付いています。達磨講は安産祈願の女人講(にょにんこう)で、最盛期には仙台や福島周辺まで広まり、祭日には地元の学校が休みになるほどの賑わいを見せたといいます。
達磨講石造物は「玉石(たまいし)」、「宮宿卵(しゅくらんのみや(?))」、「安産達磨尊(あんざんだるまそん)」の三柱からなり、達磨堂内にあんちされてきたものです。混沌界(こんとんかい)に存在する魂が竜巻達磨尊(宮宿卵)の導きにより母胎(安産達磨尊)に宿るという、達磨講独特の受胎懐妊観を象徴するものと考えられます。
達磨講は平沢地区で発祥した安産信仰であるとともに、医学知識普及の手段として独自の発展を遂げた、きわめて珍しい民間信仰の事例です。達磨講石造物は達磨講において欠かすことのできない信仰の対象物であり、だるま塚など周辺の史跡(安養寺参道跡保存地区)とともに達磨講の世界観の神髄を象徴するものとして貴重です。
|
|
|
|
玉石(混沌界の象徴) |
宮宿卵(竜巻達磨尊) |
安産達磨尊(胎内界(母胎)の象徴) |
|
|
|
|
|
|
|
|
所有者 |
: |
個人 |
所在地 |
: |
蔵王町平沢字丈六79-1 達磨堂内 |
指定年月日 |
: |
平成22年3月31日 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
・ |
達磨堂内に安置されていますので、通常は公開されていません。 |
|
|
|
|
|
|
|
|