どきたんドットコム>歴史コラム>その9 文化財保護係って?(3)
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前回までは、建造物や樹木、遺跡など町にある文化財の種類と、それらの文化財を守り残していく「保護・保存」について紹介しました。今回は、文化財の価値や大切さを皆さんに伝えていく「普及・啓発」について紹介します。 文化財の整備と文化財めぐり 町民の皆さんに文化財の価値や大切さを知ってもらうために最も大切なことは、実際に文化財に触れてもらうことです。 文化財保護係が公民館などと共同で「文化財めぐり」を開催したり、必要に応じて町内で行なわれる様々な行事に協力して文化財保護係の職員が町内の歴史スポットを詳しく解説しています。 町内の主な文化財には、現地に説明板を設置しています。指定保存樹木も付近に看板を設置しているので、「文化財パンフレット」を片手に町内の文化財・指定保存樹木めぐりを楽しむことが出来ます。 また、当ホームページの「文化財めぐり」のコーナーでは、案内看板のない歴史スポットへの行き方なども詳しく解説してあります。さまざまな歴史テーマに沿った「文化財めぐり」を楽しんでいただきたいと思います。 |
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文化財めぐり「ざおう不思議発見!」 | 主な文化財を解説した「文化財パンフレット」 | ||||
遺跡の発掘成果見学会 遺跡は土の中に埋もれているので、普段は私たちの目に触れることがありません。工事などに先立って行なわれる遺跡の発掘調査は、貴重な遺跡見学のチャンスでもあります。 町では、発掘調査で見つかった竪穴住居跡や土器などを実際に現地でご覧いただく「発掘調査成果見学会」を開催しています。昨年は小村崎地区の十郎田遺跡、今年は前戸内遺跡・西屋敷遺跡で開催し、町内外のたくさんの皆さんに発掘されたばかりの生の遺跡をご覧いただきました。 (今年の「発掘調査成果見学会」の様子は、「発掘調査速報」のページをご覧ください) |
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発掘された竪穴住居跡を見学 | 出土した土器にみんな興味津々です | ||||
町史と文化財パンフレット 町の歴史や文化財について、文章や写真で解説したものとしては、「蔵王町史」と「文化財パンフレット」があります。 「文化財パンフレット」には、「指定文化財・指定保存樹木編」と、「名木・古木編」の二種類があります。町内の指定文化財などを写真入りでコンパクトに解説したもので、町民の皆さんの誰もが手に取りやすい資料です。 「蔵王町史」は町のなりたちと歴史、郷土蔵王に暮らした人びとの暮らしを知ることができる歴史書です。町の歴史と人々の生活の様子を紹介「通史編」・「民俗生活編」と、町の歴史を解き明かす貴重な考古資料や文書資料を収録した「資料編 I 」・「資料編 II 」の4巻に分かれています。 総ページ数4,500ページの「蔵王町史」は、町の歴史を伝えていくための大切な資料です。読みこなすにはある程度の予備知識が必要ですが、町の歴史に関する疑問を解決するヒントがいくつも詰まっています。 (「蔵王町史」と「文化財パンフレット」については「文化財の本」のページをご覧ください) |
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文化財を写真入で解説したパンフレット | 蔵王町史は町の歴史を知る基礎資料 | ||||
<つづく> 2009年9月4日更新<M> |
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