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す わ だ  て ま え い せ き
諏訪舘前遺跡 古墳時代の集落跡

諏訪舘前遺跡での出前授業。採集した土器片から、地中に埋もれた大昔の人々の暮らしを想像する

古墳時代中期の土坑から出土した土師器
 諏訪舘前遺跡は、円田盆地北部の丘陵上に立地する遺跡です。昭和63年(1988年)には平沢幼稚園建設のため、また、平成13年(2001年)には農道山ノ入寺前線改良のため発掘調査が行われました。

 発掘調査では、古墳時代前期(4世紀、約1700年前)と中期(5世紀、約1600年前)の竪穴住居跡や土坑が発見され、当時の人々が生活した集落跡であることが分かりました。

 竪穴住居跡は、古墳時代前期のものが5軒、古墳時代中期のものが6軒発見されています。前期のうち1軒は一辺が6m以上、中期のうち1軒は一辺が約9.5mの大型のものです。発掘調査範囲が限られるため、集落の全体像は明らかではありませんが、大型の住居跡は集落のリーダーなど有力な人物の住まいだったのかもしれません。

 円田盆地周辺では本遺跡を含めて古墳時代前期以降に多数の集落がつくられたことが分かっており、人びとの生業や生活形態の変化を考える上で重要です。

 また、本遺跡は現在畑や宅地として利用されていますが、平沢小学校に隣接していることから、身近な遺跡として野外学習などでも活用されています。

DATA
所在地 蔵王町大字平沢字諏訪舘前
時代 古墳時代前期(4世紀)、中期(5世紀)
種類 集落跡
遺構 竪穴住居跡、土坑
遺物 土師器
見学メモ
平沢児童館(旧平沢幼稚園、平沢小学校西側)周辺の丘陵上の平坦面が遺跡です。
現地には説明看板を設置しています(平沢児童館前)。
遺跡の現状は宅地・畑地です。

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