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手当てが済んだ弥陀の杉。相変わらずでっかいですなぁ・・・ |
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痛ましかった傷口にも、しっかりとおおいがされました。 |
本年度事業の成果を一葉の写真に収めてみました |
・・・もともと、すべての発端はこの木が折れちゃったことに始まったのです。
あれは、平成20年5月31日のことでした。もうまるまる2年も前のことになるんですねぇ。宮城県指定天然記念物「平沢弥陀の杉」支幹折損事故・・・。細かい雨が降る中、現場に駆けつけて呆然としたのがつい昨日のことのように思い出されます。
折れちゃったのは仕方ない、大切なのは手当の方!でも、いろいろ段取り組んだり事業の順番を調整したりで、ようやっと弥陀の杉の樹勢回復作業を手がけることができました。
樹勢回復作業なんて小難しそうな言い回しですが、要するに、
①折れ口をきれいに削って消毒する
②幹の中の腐ってる部分を削り落して防腐処理をする
③ウレタンとシリコンゴムで、傷口を保護するためのおおいを作る
というものです。もちろん、実行するには相当な知識と熟練が必要ですが。その点、蔵王町には古木の樹勢回復作業に熟練している造園業者さんの団体「グリーンアート蔵王」さんがあるので、安心してお任せ!しちゃえます(^^)
実作業は3月15日からはじまり、24日に無事完了。痛ましかった傷口にしっかりとおおいがされました。
これにて、平成21年度の平沢弥陀の杉周辺整備事業、完了!!やった~\(^^)/
実施主体の「平沢歴史の郷づくりの会」のみなさん、お疲れさまでしたぁ!!
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平成20年5月の支幹折損事故。思い出すだに痛ましい(-.-) |
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平成20年9月に実施した応急措置。 |
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樹勢回復作業。本格的な作業のため、足場を組みました。傷口削りと腐朽部除去。大量の削りカスが出ます |
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折れ口にできた空間。きれいに削って消毒した後、「弥陀の杉への願い」メッセージカプセルを設置。 |
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木のプロポーションに合わせて覆いを作る。鉄筋と金網で下地を作り、発砲ウレタン(住居の断熱材として市販されているヤツです)で成形。後から内部を観察できるようにのぞき窓も付けてみました(^-^) |
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ウレタンで作ったおおいの上にシリコンゴム(お風呂の防水目地材として市販されているヤツです)で仕上げ。杉の樹皮に見えるように模様を付けるのには、コツがいるんです! |
平成22年6月16日更新<Y> |