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今年も元気に「遠刈田チャセゴ」

1月14日はチャセゴの日。商店街は子どもでいっぱい! でっかいフクロ。帰る頃にはお菓子でいっぱいになるんです!

 蔵王町遠刈田地区では、毎年1月14日の夕方になると、地元の子どもたちが「アキ〜の方からチャセゴに来した〜♪」というかけ声をかけながら地域の家々やお店などをまわり、お菓子をいただく「チャセゴ」という行事が行われています。

 実はこの「チャセゴ」という行事、地方によって「チャセゴ」「チャセンコ」「チャセンコウ」「サセゴ」「カセドリ」などなど、様々な名前で呼ばれていますが、かつては宮城〜岩手を中心とした各地で普通に行われていた、「招運来福」「厄落とし」の意味を持つ小正月行事なのです。
 子どもたちは「歳徳神(福の神)」として家々を周り、福をもたらし、厄を落とす。家々では、福の神の来訪に感謝してお供え物(お菓子)を供える・・・そんな素朴であたたかい風習、それが「チャセゴ」です。しかし、戦後、「子どもに物乞いのまねをさせるのは教育上よくない」という意見が広まり、急速に廃れてしまい、現在まで存続している地域はほとんどないと思われます(一部地域で、子ども会の行事として復興させているところはあるようです)。

 ところが「遠刈田チャセゴ」は、そうした世の風潮にも流されることなく、ほとんど休止することなく連綿と続けられ、現在にいたるのです。今年の1月14日は終日氷点下の真冬日!折からの積雪で足元もおぼつかなかったのにもかかわらず、たくさんの子どもたちが元気いっぱいに家々を巡り歩いていました。

この日の子どもたちは福の神。「福」印がいいですねぇ! はやくお友達と合流するの〜 次に急げ〜!!←コケると危ないから走るなよ〜(汗)
洋服屋さんにも 肉屋さんにも おみやげ屋さんにも
普通のお宅にも 旅館さんにも 喫茶店さんにも
居酒屋さんにも 和風レストランさんにも 日が暮れても・・・チャセゴの子どもたちはやってくる
平成22年1月28日更新<Y>

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