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「平沢弥陀の杉周辺整備事業」本格スタート!!

 以前トピックスで紹介した「平沢弥陀の杉の折損事故」を覚えていますか?宮城県指定天然記念物 平沢弥陀の杉の支幹(大枝)がポッキリ折れてしまい、直下のだるま堂社務所を直撃!全壊させてしまった事故です。その後、地元の皆さんと町・教育委員会とで、弥陀の杉やだるま講をより良い形で保護していくための話し合いを重ねた結果、地元の皆さんが結成した「平沢歴史の郷づくりの会」が主体となり、平成21年度から2ヵ年のうちに総合的な保存整備を行う「平沢弥陀の杉周辺整備事業」を実施していくことになりました。

 この度、本事業に対して、東日本鉄道文化財団から総額500万円というあたたかい支援をいただくことが決定し、7月22日、その贈呈式が執り行われました。当財団の支援は、各地で行われている文化事業の中でも特に有意義とされるものに対して行われます。わが町の代表的な歴史遺産である弥陀の杉やだるま講の保存整備の大切さが認められたのです。

 贈呈式では、財団側から歴史の郷づくりの会に支援の承認書が授与されました。また、歴史の郷づくりの会側から、記念品として「弥陀の杉で作っただるま」を進呈しました。

 贈呈式を終えて、歴史の郷づくりの会会長の佐藤譲氏は、「地域の宝である弥陀の杉、そしてだるま講を守り伝えるために、東日本鉄道文化財団様をはじめ、本当に多くの方々からあたたかいご支援・浄財を賜っています。これを有意義に活用させていただき、貴重な歴史遺産を後世に伝えていきたい。また、わが町を訪れる観光客の皆様にも、一人でも多くご覧頂きたい。そのために、地域住民一同、頑張って事業を推し進めていきたい。」と、事業にかける思いを熱く語っていました。

平沢弥陀の杉と、整備事業予定地。
まさに「そびえ立つ」という表現がふさわしい巨杉です。
贈呈式にて、承認書の授与。 記念品の「弥陀の杉だるま」を進呈。
喜んでいただけたようです。 杉独特の濃い木目が印象的な「弥陀の杉だるま」。
現地視察。事業計画を説明する佐藤会長。 地元区長さんも、身振り手振りを交えて熱心に説明。
今は杉の真下に建つだるま堂。この事業で隣接地に建て直されます。 だるま講の聖域「だるま塚」。小さな石碑にも興味がそそられます。
周辺の歴史スポットもご案内しました。ここは「水神社」。名水の地です。 名水「水神社の水」でいれたお茶をおふるまい。「水の甘み」が、本当に感じられました!
弥陀の杉と縁の深い「丈六阿弥陀如来坐像」。平沢地区が誇る貴重な歴史遺産です。 地元の「鎌倉温泉」で休憩。この温泉も、歴史と伝説に彩られた名湯です。
平成21年8月3日更新<Y>


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