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(いわさきやまきんくつし) |
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遠刈田温泉の北側にある岩崎山は金・銀・銅などを含む鉱山で、戦国時代末にはすでに金の採掘が行われていたと考えられています。江戸期には仙台藩の金山として開発されましたが、やがて坑道奥より多量の出水があり、数十人の坑夫が犠牲となったため、やむなく閉山となりました。後に藩主が坑道奥に金の観音像を祀らせたことから、観音信仰の地となりました。
当時の採掘法は、鉱脈を手繰るように掘っていく「狸掘(たぬきぼり)」という方法で、山の内部を縦横無尽に坑道が巡り、岩肌の随所に開口部が設けられて全山籠(かご)の目のようであることから、「籠山(かごやま)」とも呼ばれました。
明治期には、遠刈田温泉を訪れる浴客向けの名所のひとつに数えられるようになりました。題して「籠山の新月」。西方から眺める、籠山の岩肌と虚空に浮かぶ糸月・・・なんとも絵になる風景ではありませんか。
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岩山にうがたれた坑道。一定の形ではないので、岩の裂け目に見えるところもある |
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坑道内部。はるか奥まで続いている |
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全景。「籠山の新月」は、この位置からの眺め |
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岩山のそこここに観音菩薩の碑が建つ |
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所在地 |
蔵王町遠刈田温泉字遠刈田北山 遠刈田公園内 |
所有者 |
蔵王町 他 |
公開日 |
いつでも |
料 金 |
無料 |
アクセス |
ミヤコーバス「遠刈田温泉」停留所から徒歩5分 |
駐車場 |
あり |
現地までの案内表示 |
あり |
現地での説明表示物 |
あり(文化財説明板・伝説説明板) |
見学のための手続き |
特にありません。ご自由にご見学下さい。 |
見学地の整備状態 |
普通 |
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