どきたんドットコム歴史と文化財めぐり蔵王信仰>蔵王大権現石華表供養塔



(ざおうだいごんげん せきかひょうくようとう)

今はなき蔵王山壱の鳥居。その建立供養塔

 「華表(かひょう)」とは鳥居のことです。蔵王山頂に鎮座する蔵王大権現への参詣路には、かつては3つの鳥居が建てられていました。壱の鳥居は冷水堂(れいすいどう)の上手約八丁(2.6q)にあり、戦後に撤去されました。弐の鳥居は円田棚村(たなむら)にあり、江戸末期に遠刈田温泉鬼石原(おにいしはら)に移され、さらにその後、遠刈田の蔵王刈田嶺神社に移されました。参の鳥居は円田字鳥山(とりやま)にあり、江戸期に取り払われました。

 この碑は寛政6(1794)年に壱の鳥居を建てたときの供養碑で、もとは壱の鳥居のかたわらにありましたが、現在は蔵王エコーライン大鳥居の脇にあります。おそらくは壱の鳥居の撤去に伴ってこの場所に移されたのでしょう。蔵王エコーライン大鳥居は、昭和37年に蔵王エコーライン開通を記念して建てられました。偶然にもこの場所は、かつて弐の鳥居が移設されたのと同じ場所なのです。今も昔も、ここが蔵王の山への入り口にふさわしい場所なのですね。
街道をわかれ、本格的な山道となる「蔵王の山の入り口」に建っている 寛政6年建立の壱の鳥居。かたわらにこの供養塔も建っている。
(大正期の絵葉書)


所在地 蔵王町遠刈田温泉字鬼石原1-415
管理者 ドライブイン大鳥居
公開日 いつでも
料 金 無料
アクセス ミヤコーバス「ロイヤルホテル」停留所から徒歩2分
駐車場 なし
現地までの案内表示 なし
現地での説明表示物 なし
見学のための手続き 特にありません。ご自由にご見学下さい。
見学地の整備状態 普通

敬明講図 蔵王刈田嶺神社里宮 蔵王刈田嶺神社奥宮
蔵王大権現石華表碑 えぼし千年杉

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