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町を彩る歴史テーマ その1 奥州藤原氏

蔵王町指定天然記念物 根返しの桜
(ねがえしのさくら)

文治の役にまつわる伝説が残る古桜

 樹高約15m、幹周約3.8m、推定樹齢約600年の県内有数のエドヒガン(桜の種名)の老木です。幹の下部がコブ状に膨れ、長い歳月を生き抜いてきた風格を漂わせています。
 この桜は、昔から「種まき桜」として大切にされてきました。また、その一方で、文治の役にまつわる伝説も伝わっています。

 ・・・文治の役で鎌倉軍がこの地にさしかかったとき、荷車をひいていた大きな牛が突然倒れて死んでしまった。兵たちはこの牛を葬ろうとしたが、大きすぎて運ぶことができなかった。仕方なく、道端に大きな穴を掘って牛の亡骸を転がし入れて埋め、墓印に山桜の苗木を植えた。その山桜は、墓に眠る大牛のように大きく育った。人々は、その故事から「牛桜」「寝返し桜(寝返して葬ったことから)」と呼んだが、「寝返り」に通じて不吉なことから、後世「根返しの桜」と改めた・・・

 20年ほど前から樹勢にかげりが見えるようになり、何度か樹勢回復措置を施して今日に至ります。毎春、濃い桜色の花をつけて人々を楽しませる名木です。

かつての旺盛さは失われたものの、青空と絶妙なコントラストを見せる 開花初期の花。濃い桜色が印象的


所在地 蔵王町大字円田字広畑194-1
所有者 個人所有
公開日 いつでも
料 金 無料
アクセス ミヤコーバス「蔵王町役場前」停留所から徒歩10分 
駐車場 なし
現地までの案内表示 なし
現地での説明表示物 あり
見学のための手続き 特にありません。ご自由にご見学下さい。
見学地の整備状態 普通

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