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ぶ ん か ざ い ほ ご が か り
その10 文化財保護係って?(4)

 前回は、文化財の価値や大切さを皆さんに伝えていく「普及・啓発」のうち、文化財めぐりと遺跡見学会についてご紹介しました。最終回の今回は、いま文化財保護係が力を入れて取り組んでいる文化財展を中心にご紹介します。

10回目を迎える文化財展

 町では平成18年から、ございんホール展示室を会場に文化財展を開催してきました。

 春の文化財展では、これまでに町で発掘調査を行なった遺跡の出土品などを紹介しています。これまでに縄文時代の鞘堂山遺跡(さやどうやまいせき、円田)、古墳時代の中沢A遺跡・立目場遺跡(たてめばいせき、東根)、奈良時代の六角遺跡(小村崎)の発掘調査成果を紹介しました。

 夏の文化財展では、民俗資料を活用した文化財展「これ、なぁんだ?」を開催しています。昔の農具や日用品などさまざまな道具の使いかたをクイズ形式で楽しんでもらう趣向で、夏休みの子どもたちにも人気の企画です。

 秋の文化財展では、歴史・民俗資料を中心に紹介しています。これまで、昭和30年代の暖房器具から当時の人びとの暮らしぶりを探る展示や、大正〜昭和の絵葉書などから蔵王と遠刈田温泉の観光の歴史を探る展示を開催しました。

 10回目を迎える今秋の文化財展では、町内の矢附地区に領地を与えられていた仙台真田氏の実像に迫る展示を企画しているところです。10回目を記念して、展示に関連した文化財講演会も開催する予定です。

これまでの文化財展
文化財展1 中沢A遺跡  よみがえる古代集落 平成18年春
文化財展2 あったまる  ちょっと昔の暖房器具と火のある暮らし 平成18年秋
文化財展3 鞘堂山遺跡 蔵王町の縄文時代 平成19年春
文化財展4 麗山名水 蔵王と遠刈田温泉―観光の歴史 平成19年秋
文化財展5 六角遺跡 土の中からこんにちは! 平成20年春
文化財展6 これ、なぁんだ? ちょっとムカシの道具たち Vol.1 平成20年夏
文化財展7 町の歴史と文化財めぐり 平成20年秋
文化財展8 立目場遺跡 土の中からこんにちは! 平成21年春
文化財展9 これ、なぁんだ? ちょっとムカシの道具たち Vol.2 平成21年夏
文化財展10 仙台真田氏 地域に伝えられた名将真田幸村の血脈(予定) 平成21年秋

文化財展3 鞘堂山遺跡展 文化財展8 立目場遺跡展

蔵王町文化財マスコット
キャラクター どきたん
「どきたん」の誕生

 いま、蔵王町の文化財展で大活躍しているのが、「どきたん」です。

 5回目の文化財展「六角遺跡」の解説をするキャラクターとして始めて登場しました。親しみやすいイラストの「どきたん」は、老若男女を問わずに好評をいただいています。

 「どきたん」の登場している文化財展は、「子どもたちへ向けて作られた展示ですよ」というメッセージでもあります。ぜひ親子で文化財展へおいでください。

 (当ホームページの「どきたんのお部屋」でも、「どきたん」が活躍しています)

展示室で「どきたん」がお迎え 「どきたん」が活躍する展示室
<おわり>

2009年9月4日更新<M>

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